突っ張り棒でカーテンをさげる
間仕切りとしてカーテンを使いたいなと思う時に、突っ張り棒で両端を留めて、カーテンを掛けたいというご希望がよくあります。
横幅が1メートルぐらいまでで、かつ軽い生地のカーテンなら落ちる心配はありませんが、それでも使い勝手からいえば、あまりお勧めはしません。
まず、つっぱり棒を通すタイプのスタイルは、はと目かタブというものになりますが、これは通常のカーテンレールにフックを掛けて開閉するものではありません。
はと目は、その名の通り、はと目という金属の穴を、タブは布地で作った穴を通す部分を掛けることになりまして、カーテンレールについているランナーというすべりのいいパーツにアジャスターフックをかけて、シャーシャーっと軽快に滑らせるのとはわけが違い、手を上のほうに持っていって開閉することになりますし、滑りもはっきり言ってよくありません。
例えば収納部分の目隠しとしての用途で、開閉をほとんど考えていないようなところなら別段問題ないですが、通路のようなところで、しょっちゅう開閉をするようなところは、その面倒くささがいやになって、結局外してしまうことになる可能性も大いにあります。
それならよっぽどおしゃれな生地で洋風のれんのようなものを掛けた方が実用性があるかもしれません。のれんではあまりにもということでしたら、1メートルぐらいしかないところを両開きの2枚ものにして、開閉しなくても中央で通れるようにするとかでもいいと思います。
因みに1メートルを超えるような広いスペースを突っ張り棒プラスカーテンにするのは、突っ張り棒の仕様では可能な重量になっていたとしても、たわんだり、度々落ちたりして、結局あきらめることになる事例が沢山あります。
購入したものがもったいないことになったりしますので、例えばパーティーをするその日1日だけとか、よっぽどのことが無ければまず計画しないほがいいと思います。
もしも間仕切りの計画スペースの天井やかまちにレールを設置できるのであれば、レールにアジャスターフックを掛けるカーテンですが、ひだが全く無いフラットのデザインのものを下げればすっきりとしますので、シンプルな間仕切りになりますし、しっかりした生地を選べば、冬は暖房を逃がさない役割も担ってくれますので、一石二鳥で、デザイン性、実用性の両方からいって満足なインテリアになります。
最後に他のファブリックとの取り合わせを必ず忘れないよう、トータルコーディネートしてくださいね。